福島原発事故を「消化する」のに15カ月以上かかりました。余分な15カ月でした。なぜなら、ここで4機が爆発した2011年3月11日の週以来、状況はひどく深刻です。起こったことについて、分析、理解、解明のための15カ月。このショック、この想像しがたい衝撃が過ぎたところで、私たちは心の動揺を治めて、忘れたいという誘惑に抵抗しなければなりません。なぜなら危険はまだ去っておらず、時間が過ぎるにつれて、ますます切迫してきているのです。
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いつも日本の人々が、私たちにこのことを思い出させてくれます。大飯原発が活断層に近いところに位置していながら、その再稼働を選択した政府に対して、彼らはめげずにいます。最悪の事態回避を試みるために、国連事務総長へ直接働きかけるという強い手段に訴えて結集しています。福島第一原発4号機の燃料プールに保管されている264トンの核燃料の冷却が制御不能になるかもしれないのです。発生するかもしれない事故は無害とはほど遠いのです。なぜならそれは日本の大半の住民避難を意味するだけでなく、世界全体が取り返しのつかない形で数千年にわたって汚染してしまうことを意味しているのです。
このことは15カ月前から知られていることなのですが、この重大問題の解決が緊急であるという自覚は、善意の意志を越えることはありませんでした。今日、進行中の大災害への驚愕と苦しみのあと、次第に多くの人々がまだ行動することが可能なのだとようやく理解しはじめており、見識ある声が世界中で上がってきています。遅きに失する前に、まだ何かをする時にきているのです!
読者のみなさん、その声をもう一度聞いてください。あるいはすでに行動に移るのがいかに緊急事であるかを確信していらっしゃるなら、どうぞ直ちに国連事務総長宛の嘆願書のテキストに進んでください!
地震のリスク
石橋克彦(神戸大学都市安全研究センター教授、地震学者)
石橋克彦氏は、2011年3月11日の大地震によって、今後、他の〈破壊的な〉地震が起きる確率が高くなった、と表明した。(リンク)
四号機建屋の耐久性
藤正志(元・東芝、原子炉設計技術者、原発耐震設計エキスパート)
「壁が存在するとしても、耐久性を調べる簡単な方法はありません。高温の火災によって建屋の堅牢さにどのような影響が出たのでしょうか。構造計算をするにあたって、データをすべて持っていることが基本です。しかし〈東京電力の技術者たち〉は資料を決して発表しません。ですから、外部の人間は彼らの出した結論の正当性を確認できないのです」
(リンク)
アーニー・ガンダーセン(アメリカの原発エキスパート)
「4号機建屋の損傷があまりにもひどいので、もしM7.5ほどの地震が起きたら、4号機はそれに耐えられないだろうと思います」
(リンク)
ジャン=ルイ・バァドゥヴァン (物理学者、仏国立科学研究センター研究部長、高エネルギー物理学及び核天体物理学専門家)
「今日2012年6月25日現在、〈4号機建屋〉は深刻な懸念の種になっています。そこにある、30mの高さに位置しているプールはどうにか持ちこたえていますが、このプールには放射性燃料棒がたくさん入っているのです」(リンク)
4号機のプールが制御不能になることで放出される放射能
オリヴィエ・イナール(フランス放射線防護・原子力安全研究所IRSNの核安全エキスパート)
「このプール内にある燃料が大気中に出たら、1kmにわたり、1時間あたり数百グレイの放射性物質が放出されると予想されます。人間は誰もそこに近づけなくなるでしょう」(リンク)
小出裕章 (京都大学原子炉実験所教授)
「別の強い地震によって、このプールが崩れるようなことがあれば、そこから放出される放射性物質は厖大でしょう。慎重に見積もって、広島に落とされた原子爆弾5000発に相当する放射性物質の量になります」
(リンク)
クリス・ハリス (米元・核技術者)
「4号機建屋の場合、再臨界が起きるでしょう。(…)止める術のまったくない、際限のない連鎖反応が起きるでしょう。(…)粒子とガスが無尽蔵に噴き出る泉がひとつ出現するようなものです」(リンク)
ロバート・アルヴァレス(アメリカの核エキスパート、元・米政府連邦エネルギー庁顧問)
「4号機のプールは、床から約30m上のところに位置しています。プールの骨組みは傷んでおり、外気に触れています。もしも地震または別の出来事のせいで、プールの水が空になったりしたら、チェルノブイリの大事故で放出されたセシウム137の10倍近いセシウムが放出されることになり、破壊的な放射線火災が起きるでしょう」(リンク)
プールの冷却水損失よる影響
ポール・ゲイリィ(オハイオ大学物理学教授)
「4号機の使用済み燃料プールに壊滅的な故障が起きたなら、別の原子炉にある他の使用済み燃料プールからの放射性物質の余計な放出を引き起こしてしまう可能性があります」
(リンク)
なかゆきてる(元・GE技術者、東北エンタープライズ社長)
「プールの水が空になったら、4号機建屋に誰も近づけなくなるでしょうし、1〜3号機建屋にも近づけなくなります(…)。私は、政府と東電が切迫した危機意識をもって事に備えることを願います」(リンク)
松村昭雄(国連諸機関に30年間勤務してきた外交官)
「〈4号機プールが瓦解すれば〉世界の環境と私たちの文明が破壊されるでしょう(
…)人類の命運がかかっているのです」(リンク)
村田光平(元駐スイス/セネガル日本大使)
「4号機からたった50mのところに1〜6号機共通のプールがあり、そこには6375本の核燃料集合体が貯蔵されている。もし4号機のプールに火災が発生したら、共通プールも大変なことになります」(リンク)
「4号機核燃プールには日本と世界全体の運命がかかっていると言っても、大げさではありません」(リンク)
ロン・ワイデン(アメリカ上院議員–オレゴン)
「福島第一原発の原子炉の不安定な状態と、また地震が起きたときの放射性物質と使用済み燃料の膨大な量が抱えるリスクは、万人にとって深刻な問題であり、国際援助への最大の努力が集中されるべきです」
(リンク)
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最悪の事態を避けるためには、遅きに失する前に、
予防原則を適用しなければならないのです!
(イメージにクリック)
さらに、シェアをお願いします。誰もこの脅威を知らないでは済まされません!
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国連パン・ギムン事務総長宛の署名テキスト
なぜ重大なのでしょう
4号機建屋は2011年3月11日の大震災と3月15日の激しい爆発の後、構造が激しく崩壊し、安定性を失っている。
4号機の貯蔵プールは高さ30 mに あり、建屋ごと倒壊するか、亀裂により水がなくなる恐れがある。
この燃料貯蔵プールにはチェルノブイリ原発事故で放出されたセシウム137 の10 倍に及ぶ1533本の 燃料棒が含まれている。
燃料棒が水で冷却されなくなれば、温度上昇のために損壊し、火災が起こる。その結果、放射能が空気中に放出されることになる。
4 号機の燃料貯蔵プールの冷 却システムには非常用装置がなく、故障が頻繁に起こっている。
ウラニウムとプルトニウム燃料体に火災の起きた場合には、高度放射能の為、人間は現場に入る事ができなくなるだろう。
4 号機燃料貯蔵プールに火災 が起きれば、チェルノブイリの90 倍の放射毒性に値する2500トンの原子力 燃料を抱える福島第一原発は放置せざるを得ない。
2011年3月に発生した巨大地震によって、大地震が発生する確率が高まり、既に半ば崩壊している4号機建屋が地震によって倒壊する可能性がある。
日本全土の避難という事態や、人類とその子孫の健康を危険に陥れるような国際的な核の大災害を回避するために、世界中の数多くの専門家達が迅速 な技術協力を表明している。
東京電力はプール倒壊の危険はないものと見なし、燃料棒を数年かけて安全な場所に移動させるつもりでいる。
東京電力と日本政府には、福島第一原 発4号機燃料貯蔵プール内に保存されている核燃料の危機的な状態を管理する能力がない。
国際安全を保障する国際連合は、 人類に重くのしかかったこの長期にわたる危機的な状態に対処できる唯一の組織である。
私たち、世界の市民は
以上の理由から、私たち世界市民は、福島第一原発4号機の燃料貯蔵プール内の燃料体の運送管理と安全管理の為に、学際的で独立した国際チームの 早急な確立を国際連合に要求し、
燃料体を出来るだけ早く安全な場所に移動させるという目的を遂行するために、あらゆる手段を尽くし、いかなる障害もこ の行為を遅らせない事を求め、
非政府団体を含む、技術的、科学 的、経済的、政治的援助を国際連合が促進し、人類の歴史上かつて例を見ないこの世界的脅威に終止符を打つ事を願います。
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Merci à Midori, Yu et Kazumi pour la traduction !